「顧問料を払っているんだから、やってくれて当たり前だろう」
「もっといい節税案、ないの?」
税理士として20年以上、多くの経営者様と向き合ってきましたが、正直に申し上げます。私たちも人間です。
実は、税理士が「この社長のためなら、どんなに忙しくてもプラスアルファの提案をしたい!」と心の底から惚れ込んでしまう経営者様がいらっしゃいます。
そして不思議なことに、そうやって税理士に「愛される」経営者様ほど、結果としてイレギュラーな節税チャンスを掴み、税務調査でも無傷で乗り切り、事業をどんどん拡大させていく傾向にあります。
今回は、顧問料以上のパフォーマンスを引き出し、税理士を「最強の右腕」に変えてしまう経営者の共通点を、業界の舞台裏を交えてお伝えします。
「数字」を武器に、未来を語っている
税理士が最も熱くなるのは、経営者が「過去の精算」ではなく「未来の投資」のために数字を使おうとしている時です。
1分解説:税理士の視点はどこにある?
多くの人は「税理士=申告書を作る人」だと思っていますが、それは業務の半分に過ぎません。私たちが本当に力を発揮するのは、「数字から経営のブレーキとアクセルを見極めること」です。
- 惚れるポイント
「今月いくら利益が出たか」だけでなく、「来期、この新事業に投資したいから、今のキャッシュフローをどう整えるべきか?」という相談をされると、私たちの専門家魂に火がつきます。
税理士からのワンポイントアドバイス
試算表を「終わった数字」として見るのではなく、「次の打ち手」のための地図として扱ってください。その姿勢を見せるだけで、税理士からの提案の質は劇的に変わります。
情報を「オープン」にし、信頼を預けてくれる
税理士が「この社長、一生ついていきたい!」と思う瞬間、それは「良いことも悪いことも、真っ先に共有してくれた時」です。
業界の裏側:隠し事は「節税の敵」
実は、税務上のトラブルや、大きな節税のチャンスを逃す最大の原因は「情報の遅れ」です。
| 状況 | よくある失敗 | 愛される経営者の対応 |
| 高額な買い物 | 事後報告で節税制度が使えない | 購入前に「これ、経費でいける?」と連絡 |
| 赤字のピンチ | 決算直前に発覚して対策不能 | 兆候が出た時点で相談、銀行対策を練る |
| プライベートの転機 | 相続や贈与の話を隠す | 「実は家族でこんな話が出ていて…」と共有 |
密なコミュニケーションが生む閃き
税務の世界には、特定の条件を満たした時だけ使える「特例」が無数にあります。
日常的にチャットや電話で「今、こんなことを考えている」と共有してくださる経営者には、私たちも「あ、そのケースなら、あの特例が使えるかもしれません!」と、閃き(ひらめき)を提供しやすくなるのです。
「プロとしての対等なリスペクト」がある
これはスキルではなく、スタンスの話です。成功している経営者様は、税理士を「外注先」ではなく「運命共同体(パートナー)」として扱ってくださいます。
相互リスペクトが「イレギュラーな対応」を呼ぶ
税理士業界は、1月〜5月にかけて殺人的な繁忙期を迎えます。そんな中、急な融資相談やトラブルが発生したとき、優先的に動きたくなるのはどちらでしょうか?
- Aさん
期限ギリギリに資料を投げ込み、高圧的な態度をとる。 - Bさん
常に資料を整理してくれ、「いつも頼りにしています」と一言添えてくれる。
答えは明白です。
「愛される経営者」は、税理士の時間を尊重し、感謝を言葉にします。その結果、税理士側も「Bさんのためなら、寝る間を惜しんででも資金調達の資料を作ろう」という、報酬以上の献身性が生まれるのです。
まとめ:税理士を「惚れさせる」ことが最強の経営戦略
税理士との関係をアップデートすることは、単なる感情論ではなく、立派な「経営戦略」です。
- 未来の数字を語り、相談する。
- 判断する前に「まずは一言」連絡を入れる。
- プロのパートナーとして、リスペクトを持って接する。
この3つを実践するだけで、あなたの顧問税理士は、単なる記帳代行者から「24時間あなたの事業の利益を考える参謀」へと進化します。
「最近、税理士と疎遠になっているな」「もっと踏み込んだ提案が欲しいな」と感じている方は、ぜひ一度、事業のビジョンについて私たちに話を振ってみてください。その一歩が、大きな節税や事業の成功への第一歩になるはずです。
当事務所では、経営者の皆様と二人三脚で歩むパートナーシップを大切にしています。「今の税理士と上手くいっていない」「もっと攻めの税務アドバイスが欲しい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


