日々、会社の業績や資金繰りに追われる経営者やフリーランスの皆様、本当にお疲れ様です。
本業の合間を縫って、将来の資産形成のために「NISA」や「iDeCo」を始めたという方も多いのではないでしょうか。しかし、スマホの管理画面を開いたときに、資産の評価額がドカンと下がって「マイナス〇万円」という赤い文字が表示されていると、心臓がキュッと縮こまるような気持ちになりますよね。
「せっかく汗水垂らして稼いだお金が減ってしまった…」
「今すぐ解約して、これ以上損するのを防いだ方がいいの?」
そんな不安を抱えているあなたへ。税理士の視点から、最初にはっきりとお伝えします。
「画面上の数字が下がっていても、あなたは1円も損していません。むしろ、今は『バーゲンセール』です」
今回は、難しい経済用語を一切使わずに、なぜ株価が下がっても焦る必要がないのか、そして将来どうやって現金化すればいいのかを「日本一わかりやすく」解説します。この記事を読めば、今日からぐっすり眠れるようになるはずです!
1分でわかる!投資の「評価額」と「リンゴ」の意外な関係
多くの人が勘違いしがちなのですが、NISAやiDeCoであなたが買ったものは「お金(現金)」ではなく、「投資信託(株や債券の詰め合わせパック)」という「モノ」です。
これを、身近な「リンゴ」に例えて考えてみましょう。
【リンゴで例えるNISA・iDeCoの仕組み】
- あなたが買ったもの:リンゴ100個(これが投資の「口数(くちすう)」)
- 買ったときの値段:1個 100円(合計 10,000円)
ある日、リンゴが大豊作になり、市場でのリンゴの価値が「1個 70円」に値下がりしてしまいました。
スマホの画面を見ると、こう表示されます。
「現在の評価額 7,000円(マイナス 3,000円)」
これを見て、「3,000円損した!」と大騒ぎする必要があるでしょうか?
ありませんよね。なぜなら、あなたの手元には、今も変わらず「100個のリンゴ」があるからです。リンゴが腐ったわけでも、誰かに盗まれたわけでもありません。
NISAやiDeCoも全く同じです。株価が下がって画面の「評価額」が減っていても、あなたが保有している「口数(株の数)」は1口も減っていません。
「損」が確定するのは、そのリンゴを「今、70円で無理やり売ったとき」だけです。売らずに持っている限り、それは損ではなく、ただの「一時的な値動き」に過ぎません。
【シミュレーション】暴落時こそ「買い物の大チャンス」である理由
「でも、値下がりしているときに毎月積み立てを続けるのって、なんだか損にお金を上乗せしているみたいで怖い…」
そう思う方にこそ、積立投資の最大のメリットを知っていただきたいです。実は、価格が下がっている時期は、お買い物でいう「大バーゲンセール」の状態です。
毎月3万円ずつ、リンゴ(投資信託)を買い続けるシミュレーションを見てみましょう。
価格が下がると、むしろ「たくさん買える」
| 毎月の投資額 | その時のリンゴの価格 | 買えたリンゴの数(口数) |
| 1ヶ月目:30,000円 | 100円(通常) | 300個 |
| 2ヶ月目:30,000円 | 50円(暴落!) | 600個(2倍買えた!) |
| 3ヶ月目:30,000円 | 150円(値上がり) | 200個 |
| 合計:90,000円 | – | 合計:1,100個 |
2ヶ月目の暴落時を見てください。価格が50円に半額カットされたおかげで、同じ3万円なのに普段の2倍(600個)もリンゴを仕込むことができました。
その後、3ヶ月目に価格が150円までグッと上がったとします。
この時、あなたの手元にあるリンゴは全部で「1,100個」です。
- 現在の価値
1,100個 × 150円 = 165,000円 - 使ったお金
90,000円 - あなたの利益
+75,000円
もし、2ヶ月目の暴落時に怖くなって積立を止めていたら、この「600個の大漁仕入れ」はできませんでした。株価が下がっている時期は、「将来値上がりしたときに大爆発するマグマ(口数)を、安く大量に溜め込んでいる時期」なのです。
20年後に現金化する時に上がっていれば、すべてオッケー!
NISAやiDeCoの本質は、5年や10年で一喜一憂するものではなく、15年〜20年以上の「超・長期戦」です。
極端な話、途中でどれだけ大暴落が来ようが、画面が真っ赤になろうが、関係ありません。「あなたが老後にお金が必要になって、現金化するその瞬間」に、株価が上がっていれば勝ちなのです。
過去の歴史(世界中の株価のデータ)を振り返ると、15年以上の長期で世界全体に分散して投資を続けた場合、途中でどんなに大きな不況(リーマンショックやコロナショックなど)を挟んでも、最終的にはプラスでお金が増えているという結果が出ています。
ですから、今の評価額が下がっていても「ふ〜ん、今はリンゴの安売り期間か」とスルーして、アプリの画面を閉じてしまうのが正解です。
税理士からのワンポイントアドバイス:経営者が実践すべき「投資の鉄則」
「本業の資金」と「投資の資金」を絶対に混ぜないこと!
経営者やフリーランスの方にとって、最も避けなければならないのは「会社のキャッシュが足りなくなり、暴落しているタイミングでNISAを解約して補填する」という事態です。
先ほどお伝えした通り、暴落時に売却すると「ただの数字の下落」が「本物の損失」に確定してしまいます。
投資に回すお金は、最低でも半年〜1年分の生活費、および会社の運転資金をしっかり確保した上の「当面、絶対に使う予定のない余剰資金」だけに限定してください。本業のキャッシュフローを強固に保つことこそが、最強の投資メンタルを生み出します。
まとめ:焦って解約するのが一番もったいない
今回のポイントを振り返りましょう。
- 画面の「マイナス」は、持っている株の数が減ったわけではない。
- 値下がりしている時期は、安くたくさん仕込める「バーゲンセール」。
- 途中の経過はどうあれ、20年後の「現金化する時」に上がっていれば問題ない。
株価が下がったからといって焦って解約するのは、バーゲンセール会場から怒って手ぶらで帰るようなものです。
NISAもiDeCoも、一度設定したら「始めたことを忘れる」くらいがちょうどいいと言えます。不安な時こそスマホの画面から目を離し、本業の売上を伸ばすこと、あるいはご自身の健康や趣味に大切な時間を使っていきましょう!
「うちの会社の資金繰り、投資に回せる余裕って本当にある?」
「経営者として、一番税金が安くなるお金の残し方を知りたい!」
当事務所では、経営者・個人事業主の皆様の財務コンサルティングから、個人の資産形成まで一気通貫でサポートしています。お金の不安を無くし、本業に100%集中したい方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。


